これがロシヤだ

これがロシヤだ

Человек с киноаппаратом
1929 · ソビエト連邦
ドキュメンタリー · 1H 8M
6.1型破りな映像不条理複雑すぎる展開+6

目まぐるしい展開と奇抜な映像が押し寄せる一方、独創的で予測不能な構成と薄っぺらな台詞が衝突し、息つく暇もないほど強烈でちぐはぐなドキュメンタリー。

16歳以上対象。性的表現が含まれます。

作品概要

1920年代後半、急速な工業化の波に沸くソビエト連邦の躍動的な風景の中へ。映画の可能性を再定義した画期的な実験的ドキュメンタリー『これがロシヤだ』が、今その全貌を現す。ジガ・ヴェルトフ監督によるこの視覚的に圧倒的な作品は、従来の物語構成や脚本、演出された演技を一切排除し、「普遍的な映画言語の創造」という唯一無二の野心的な目標に焦点を絞っている。 本作は、カメラマンのミハイル・カウフマンがモスクワ、キエフ、オデッサの喧騒あふれる街を横断する姿を追う。彼のレンズを通して、重機を操る工場労働者や路面電車で通勤する市民の姿から、結婚式や集会といった親密な瞬間まで、日常生活のリズムが容赦ないまでの精密さで捉えられていく。同時に本作は、編集室で作業するエリザヴェータ・スヴィロワの姿を映し出し、映画制作の舞台裏をあえてさらけ出す。カメラや三脚、そしてフィルムを物理的に切り貼りする様子を明示することで、このドキュメンタリーは「第四の壁」を打ち破り、映画というメディアの虚構性を暴き出している。 本作の核心にあるのは、「キノ・アイ(映画の目)」という概念的な探求である。それは、カメラのレンズこそが人間の目よりも包括的に現実を捉えることができるという哲学だ。工場労働者の労働と映画作家の機械的なプロセスを並置することで、本作は人間の営みと機械技術の間に力強い並行関係を描き出している。現代世界に対するリズミカルで客観的な観察を体験せよ。それは、映画の真髄を説く大胆なマニフェストである。